うどん部屋

そこそこ家事をがんばるパパの、育児と読書中心の雑記ブログ

【そこそこのミステリ好きが選ぶ】好きなミステリベスト10!

おはようございます、うどんです。

 

私は本を読むのがとても好きだし、読む本のうち95%以上がミステリである。

とは言っても、ミステリマニアと言えるほど多くの作品を読んではいないし、基本的に通勤時間か朝しか読むタイミングはないので、読めて月2~3冊程度だ。

 

それくらいのミステリファンが好きなミステリ、だと思っていただければ幸いである。

だからどれも超名作ばかりだし、読んでない作品があれば、読んで絶対にはずれはないと思う。

ちなみに同じ作家は一冊までにしている。そうしないと三津田信三さんで埋め尽くされてしまうから。

 

それでは前置きが長くなったけど、紹介していきたいと思います。

 

‼︎私の好きなミステリBEST10‼︎

 

第10位 犬神家の一族

 

(5点満点)

おもしろさ:★★★★

おすすめ度:★★★

思い入れ度:★★★

 

第10位は、歴史に残る名作の「犬神家の一族」。

 

金田一耕助シリーズは(多分)全部読んだと思うけど、その中で一番好きな作品。

テレビで助清とか足だけ見えた死体がパロディされてるイメージが強かったけど、実は今読んでも色あせることなく面白い名作ミステリ。

衝撃の結末が待っているわけではなく、超絶トリックが使われているわけでもないが、安心安定の展開で期待を裏切ることはない。

昔のミステリ読んでみたいけど、ハードル高いし詰まらなかったら嫌だなーと思ってる人にもおすすめの作品だと思う。

 

第9位 そして誰もいなくなったアガサ・クリスティ

 

 

おもしろさ:★★★★

オススメ度:★★★★★

思い入れ :★★★

 

第9位は知らない人はいないレベルの名作「誰もいなくなった」。

 

ミステリ好きで読んでいない人はいないんじゃないかと思う。昔の作品ながら今読んでも面白いし、この作品をオマージュした作品も星の数ほどある。しかも名作揃い。

調子に乗って原文の英語で読んでみたが、読み終えるのに半年かかって後悔したのもいい思い出。

 

第8位 魍魎の匣京極夏彦

 

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

  • 作者:京極 夏彦
  • 発売日: 1999/09/08
  • メディア: 文庫
 

 

おもしろさ:★★★★★

オススメ度:★★★

思い入れ :★★★

 

第9位は京極夏彦さんによる百鬼夜行シリーズの第2弾「魍魎の匣」。

 

名作とは聞いていたけど、個人的には「姑獲鳥の夏」に全くハマれず、関口くんへのイライラしか残らなかったので敬遠していた。

友人に勧められて読み始めたが、この作品も半分くらいまではイライラと退屈さが大半を占めていた。

しかし、後半になってその思いは一変していく。前半の伏線をがっつり回収していく驚愕の展開に、読む手が止まらず一気読みしてしまった。

特に小説に関する伏線の回収は、展開のうまさや表現の絶妙さで鳥肌が止まらなかったのを強く覚えている。

 

第7位 ハサミ男殊能将之 

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

 

 

おもしろさ:★★★★★

オススメ度:★★★★★

思い入れ :★★★

 

第7位は叙述トリックの定番中の定番「ハサミ男」。

 

名作過ぎてこの作品を知る段階でネタバレしてしまうことが多いし、伏線もめちゃくちゃ攻めているので、私でも10ページくらいで展開が読めてしまった。

でも、この小説の真の凄さはそれでもとてつもなく面白いことにあると思う。

キャラクターの良さや読みやすい文章、ネタバレが分かっていても先が気になる絶妙な展開。

何も知らない人には絶対にお勧めの作品だし、ネタバレを知っている人も読んで損はない名作。  

 

第6位 オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

 

オーデュボンの祈り(新潮文庫)

オーデュボンの祈り(新潮文庫)

 

 

おもしろさ:★★★

オススメ度:★★★

思い入れ :★★★★★+★

 

第6位は伊坂幸太郎さんのデビュー作でもある「オーデュボンの祈り」。

 

それまでミステリーなんてほとんど読んでいなかった私が、ミステリーにはまるきっかけを作ってくれた作品。

今読み返すと面白さよりも粗みたいな部分に目がいってしまうけど、思い出補正もあり十分に楽しめる。

個性が強く独創的なキャラクターや、読みやすくわかりやすい展開、伏線を回収してすっきりと終わるラストと隙がない。

 

第5位 人狼城の恐怖/二階堂黎人

 

  

おもしろさ:★★★★★+★

オススメ度:★★★

思い入れ :★★★

 

第5位は二階堂蘭子シリーズの第5弾「人狼城の恐怖」。

 

とにかくめちゃくちゃ分厚い。全4冊合わせて2587ページあり、読むには相当の覚悟が必要になる。しかも全然売ってないからAmazonで中古を購入してしまった。

ただ、それだけの長さながらほとんど無駄はなくできている。

壮大なスケールととんでもないトリック、最後に明らかとなる人狼城の秘密は、ミステリ好きなら読まないわけにはいかない。

読み応えが凄すぎて、普通の本格ミステリだと物足りなくなるのが、唯一の欠点と言えなくもない。

 

第4位 折れた竜骨/米澤穂信 

 

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2013/07/12
  • メディア: 文庫
 

 

おもしろさ:★★★★★

オススメ度:★★★★★+★

思い入れ :★★★★

 

第4位は、ファンタジー本格ミステリが見事に融合した「折れた竜骨」。

 

ファンタジーとしても楽しめる上に、論理的に解決される本格ミステリとしてのレベルも申し分ない。

こんな謎が論理的に解決されるわけがない、と思いながら読んでいても、解決編ではすっきり解決されていく。

3人くらいに勧めて全員ハマったので、ミステリ好きでもそうじゃなくてもぜひオススメの作品である。

 

第3位 向日葵の咲かない夏/道尾秀介

 

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

 

 

おもしろさ:★★★★

オススメ度:★★★★

思い入れ :★★★★★+★★

 

第3位は私に小説の面白さを教えてくれた「向日葵の咲かない夏」。

 

それまで深く考えずに小説を読んでいたが、改めて小説にしかできないことを知ることができた。

"違和感を感じながらも続きが気になって読み進めてしまい、最後の展開で衝撃を受ける"という経験を初めてした。

雰囲気がダメな人もいると思うけど、あらすじ読んで気になったら読まないと損すぎる。

 

第2位 密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午

 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

  • 作者:歌野 晶午
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 文庫
 

 

おもしろさ:★★★★★+★★

オススメ度:★★★★★

思い入れ :★★★★★

 

第2位は歌野晶午さんの密室殺人ゲームシリーズ1作目「王手飛車取り」。

 

この小説の魅力は、ゲームのように殺人を楽しむ登場人物たちを通して、様々なミステリの面白さを伝えてくれる部分だと思う。

密室やアリバイトリック、ミッシングリンクなどなど…"トリックを実演するために殺人を犯す"という普通のミステリとは逆の設定が、全ての事件を無理なくつなげて現実的な恐怖を感じてしまう。

最後に待っている衝撃的すぎる展開もおみごとと言うしかない。

 

第1位 首無の如き祟るもの/三津田信三

 

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

 

 

おもしろさ:★★★★★+★★★

オススメ度:★★★★★

思い入れ :★★★★★+★★★

 

私にとって不動の第1位は、この「首無の如き祟るもの」である。

 

以前読書感想文でも書いたので、そちらも参考にしていただけたらと思う。

 

udon1129.hatenablog.com

 

一つ願いがあるとしたら、ぜひこの作品からではなく刀城言耶シリーズの第一弾「魅厭の如き憑くもの」から読んで欲しい。

その方が楽しめるし、このミステリの魅力が伝わると思う。

 

 

以上が私の好きなミステリベスト10である。

"好きなミステリ"という基準でのランキングなので、オススメ度や名作度などは考えず個人的な思いで並べてみた。

改めて並べてみると、詳細が思い出せない作品もあるので、読み直して後日感想文として書けたらなと思います。